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わたしの富士山写真コンテスト
「夢の中」 長沼 勝
ひょっとすると運転する車を停めて富士を撮ろうとしたのかも知れない。
その場合はウインドウを開けて撮るのが常識だが、ふと見るとそこに後部座席ですやすやと眠る妻が映っている。作者はそこで富士と妻の“デュエット写真”を撮ることにする。
そういった一瞬の物語性が感じられる写真である。眠り姿に視線を投げかけるのは愛情がある証拠のようなものだ。その意味でこれは富士写真である以上に“妻写真”であり、富士が脇役にまわる富士写真もなかなかよろしい。
講評 審査 写真家 藤原新也
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