▼第49回東京都写真展

講評　(敬称略)

最優秀賞　「下町のランドマーク」
東京のシンボルの1つであるスカイツリーが、堂々とそびえ立つ姿を表現しています。 スカイリツリーにまるで巻きついているかのような雲や霧は、雲霧を示しており、緊張感のある迫力と、東京の街を彩る、代表格のシンボルとして、赤と青の対比色で組み合わされたイルミネーションもパッと目を引く組み合わせで、印象的です。

優秀賞　「感激」
「原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい」も３年ぶりの開催となりました。 久しぶりにこの場所で踊れたことを喜ぶ「鳴子」を持ったその姿や表情から、当日の熱気も大いに感じられます。 いい瞬間に撮影されていますし、前を向いて笑っている女性たちに、こちらまで勇気と元気を貰いました。 感染対策に気をつけながら、その時期ならではの、お祭りやイベントでの写真を撮る楽しさもしっかり味わって下さい。

朝日新聞社賞　「川面のいたずら」
今回いろいろな時間や季節、場所にて、水面に写るリフレクション作品を多くお見かけしました。 美しい都内の橋の様子は、堂々とした迫力のあるフレーミングや角度、赤と青のインパクトのある組み合わせ、またそれらが水辺へ写り込みむ事によって、黒へのグラデーションが非常に綺麗で、こちらまで魅了されました。また色だけでなく、光とリフレクションのバランスもよく、心地のいい調和された完成度の高い作品です。

全日本写真連盟賞　「何してるの？」
作者は、日常の中にある幸せを見つけることが、とてもお上手だなと思います。エンジェルさんとまるで対話しているような、思わずほっこりするシチュエーションのユニークな作品ですね。 女の子もエンジェルさんに向かって、夢中に対話している様子が、これまた可愛い作品だと思いました。

東京都本部長賞　「ワンダフル！」
春麗、満開に咲くチューリップの生命力と、愛犬の思わずの削り変えるかのような夢中な素顔を 組み合わせた、幸せ満載の作品です。 犬の表情を見ていると、まるで我が子のようで、無邪気で可愛らしく、優しい作品です。 昭和記念公園の季節に見せる美しさと、愛犬の表情が相性が良く、上手く再現されています。 犬の足元にリードが置かれていることからも、犬にとっても散歩中の至福のフリータイム中である事も分かります。笑

高校生以下賞　高校生の部　「近未来に生きる都市　渋谷」
変わりゆく東京の街並み、渋谷の都市風景をクールにカッコよく捉えた作品です。 Vの光跡の合流地点での重なりが、かなりかっこよく、下半分左右対称の構図ではありますが、光跡の変化による街のバッテンを描いたかのような対角線構図は、見ていてとても幻想的です。 街中に描かれる、夜の渋谷の美しさに気がつかされました。 これからも作者ならではの世界観で、変わりゆく美しい都市風景を見つけてください。